まずは妊娠による身体の変化を知ることが大切です。
- ホルモンバランスの変化
- 妊娠すると、数週間のうちに体内のホルモンバランスに変化が起こります。そして子宮の成長が促進され、乳腺が発達していきます。少しずつ出産へと身体の準備を整えていくのです。
このような変化は必ず必要ですが、これには身体にとって良いことだけではありません。
腰痛など身体の痛みの原因にもなることがあります。例えばリラキシンというホルモンを
みてみましょう。
リラキシンは妊娠3ヶ月~産後2,3日(数ヶ月のこともある)まで分泌されるホルモンです。
このホルモンには全身の関節や靭帯を緩める作用があります。なぜこのホルモンが必要かというと、狭い産道を赤ちゃんがスムーズに通れるように、お母さんの骨盤を広げる必要があるから
です。
しかし関節があまり緩み過ぎると、それを支える筋肉や他の関節への負担が増えてしまいます。その結果、痛みが起こるというわけです。特に腰痛は妊娠中に起こりやすい症状のひとつです。
- 体重増加による姿勢の変化
-
次に妊婦さんに起こる特徴的な変化は、体重の増加です。これは胎盤が作られて子宮が広がることや、中にいる赤ちゃんが大きくなることによる自然な変化とも言えますが、食事内容の変化にも大きく影響されます。
日本では多くの産婦人科医の先生が、この体重管理を厳しく行っています。これは難産となるのを防ぐためだと言われています。担当医により多少異なりますが、多くは7~10kg以内の体重
増加で抑えるようにと指導されているようです。
※昔から太りすぎると難産になると言われますが、実際には、そのようなケースは少ないそうです。それでも帝王切開や血栓症などが起こる可能性もゼロではないとのこと。特にもともと肥満傾向にあったという方は、より厳しく指導されています。
体重の増加によるリスクはこれだけではありません。
妊婦さんでは体重が増加し、お腹が大きくなると、身体の重心が前にズレていきます。
それにより腰の後方にかかる圧力が高まり、
腰痛などの症状を引き起こしやすくなるのです。
妊娠中に起こりやすい症状
腰痛、肩こり、頭痛、股関節痛、坐骨神経痛、手のしびれ、脚のむくみ、吐き気、慢性疲労…etc